2026年度

さとやまで開催されたイベントの報告(2026年4月~7月)です。2022年3月以前はこちら

2026/07/18

夏のいきもの観察Ⅱ“夜の森を舞うホタル”(参加46名)

毎年恒例のヘイケボタル観察会。当初は天候に不安があったものの、雨に降られることなく無事に開催することができました。今年は40名以上と、たくさんの方々にご参加いただきました。19:20頃、観察会場の「西初石小鳥の森」に到着しますが、ここのホタルたちが本格的に光り出すのは19:30以降なので、10分ほど待機します。すると、徐々にホタルの光が増えてきました。スマホがあるわけでもないのに彼らの時間の正確さにはいつも感心します。50匹以上はいたでしょうか、「こんなに見られるとは思わなかった!」と歓喜の声が。さらに参加者の男の子が飛んでいたホタルを捕獲してケースに入れてくれました。ケース越しにじっくり見ると「こんなに小さいんだ」と驚かれていました(観察後に逃がしています)。メスの方が大きいですが、ヘイケボタルは大きくても10㎜くらいにしかならないようです。そして、セミの羽化も本観察会のもう一つのみどころです。「あっちでセミが羽化しているよ」と、参加者の男の子が教えてくれたので行ってみると、園路沿いの杭やシラカシの根本で、羽化中のニイニイゼミがいました。さすがに飛び立つまで見届けるのは時間的に難しいですが、泥の付いた殻から、ゆっくりと体が出てくる神秘的な様子をじっくりと観察することができました。

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ニイニイゼミ羽化の観察①

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ニイニイゼミ羽化の観察②

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沼の上を飛び交うヘイケボタルたち①
※スローシャッター撮影

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沼の上を飛び交うヘイケボタルたち②
※スローシャッター撮影

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沼の上を飛び交うヘイケボタルたち③
※スローシャッター撮影

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ヘイケボタルの交尾

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羽化中のニイニイゼミ

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羽化直後のニイニイゼミ

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ニホンアカガエル

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ナナフシ

2026/06/07

夏のいきもの観察Ⅰ“森の危険生物を知ろう”(参加36名)

当会初のテーマ「危険な生き物」の観察会。講師は昆虫観察でおなじみ、川北 裕之 先生。おおたかの森センター前に集合し、市野谷の森で見られる可能性のある危険な生き物(スズメバチ類、ドクガ類、イラガ類、ムカデ類、コマチグモ類、など)を川北先生から説明していただいた後、森の中の広場へと移動します。
到着早々、クヌギの幹に大きな毛虫「カシワマイマイ」というガの終齢幼虫が付いているのが見つかりました。さらに、別のクヌギの根本からも大きな毛虫「マイマイガ」の終齢幼虫が見つかりました。いずれもドクガ科に属し、見た目も毒々しいですが、無毒で危険性のない毛虫です(ただし初齢幼虫には毒針毛があります)。さらに広場に積んである丸太の下から大きなアオズムカデが見つかったので、斉藤理事が捕獲してケースに入れました。大きな毒牙(顎肢)がよく見えます。この毒牙で虫など小動物を捕食しますが、人が噛まれたら腫れや激痛に襲われます。
さらに毒を持つ生き物は動物だけではありません。小林理事からは市野谷の森に自生する「ツクバトリカブト」という有毒植物についての説明もありました。根や葉だけでなく花、種子、花粉にまで毒が含まれるようです。ニリンソウなどの山菜と間違われてしまうこともあり要注意です。
その後、昨年11月にみんなで造った昆虫たちのすみか“バイオネスト”へと移動し、その周辺でも観察をしました。ここではキマワリやユミアシゴミムシダマシの一種などが見つかりました。ゴミムシダマシの仲間は独特なニオイを放ち、皮膚に付くと変色したりニオイがなかなか取れない場合もあるので、素手では触れないほうがよいでしょう。
人間にとって危険・不快とされる生き物ですが、彼らは自分の身を守るためや餌を確保するためにやっていることであり、人を傷付けたり嫌がらせをしたりすることが目的ではありません。
最後は川北先生から見られた危険生物のまとめ、小林理事と斉藤理事からアオバアリガタハネカクシやスズメバチの被害体験談、被害に遭ってしまったときの処置方法、対策グッズ(ポイズンリムーバーという毒抜器など)などを紹介しました。森に入るときは長袖を着用し、肌の露出を少なくすることも自分の身を守る手段の一つです。しっかりと予防策を講じて自然観察を楽しみたいですね。

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資料を使って危険生物の説明をする川北 先生

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丸太をどかして生き物を探す斉藤理事

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ツクバトリカブトの説明をする小林理事

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バイオネストの周りで生き物探し

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見られた危険生物のまとめ

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ツクバトリカブトの葉

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カシワマイマイの幼虫

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マイマイガの終齢幼虫
※初齢幼虫には毒針毛があります

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アオズムカデ

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ユミアシゴミムシダマシの一種

2026/05/10

初夏の花と鳥(参加27名)

今年は例年になく気温が高く、通常は今がみごろの花がもう終わりかけています。さて、どんな花が見られるのか?と危ぶみつつ、集合地のおおたかの森センターを出発しました。すると、すぐにセンター脇の草むらでいろいろな花が咲いていました。ブタナ、ムラサキツメクサ、ナガミヒナゲシなど・・・これらはどれも外来種です。開発地では外来種が優占種になってしまうのでしょうか。大カシの近くでカワラヒワの鳴き声がすると、野鳥担当の斉藤リーダーが図鑑で写真を見せてくれます。そして森に入ると、ヤマガラやメジロの鳴き声も聞こえました。森の中の広場では、フタリシズカの花やハナイカダの葉の真ん中に付いている緑色の果実を観察しました。東近隣公園では、植物担当の小林リーダーが希少種「マヤラン」の説明をしていると、木立の上方をヤマガラが鳴きながら移動していました。次に、森の裏側(エスシープレコン側)の道を歩いているとき、森の中から「ケッケッケッ」という、オオタカの警戒声が響いてきました。さらに空を見上げると、空高くに2羽のオオタカが飛んでいました(近くに3羽のオオタカがいたようです)。さらに森の西端にある修景池の上空では、ノスリも飛んでいました。そのほか、キンラン(咲き残り)、センダン、ホオノキ、セリバヒエンソウ、スイカズラなど、意外に多くの花を観ることもできました。

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林内の広場でハナイカダなどを観察

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木立で鳴いていたヤマガラを観察

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修景池からの観察

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ハナイカダの果実(未成熟)

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フタリシズカ

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スイカズラ

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センダン

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キンラン(咲き残り)

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セリバヒエンソウ(外来種)

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ホオノキ

2026/04/05

道ばたの野草(参加17名)

昨年に続き、NPO自然観察大学の小幡 和男 先生を講師に、道ばたの野草観察会を行いました。
おおたかの森センター周辺の植え込みでは、カントウタンポポとセイヨウタンポポを比べて観察しました。萼(がく)のように見える部分は、苞(ほう)と呼ばれ、カントウは苞がすぼんでいるのに対し、セイヨウの苞は開いています。さらに花を縦に半分に切ってみると、小さな花がたくさん集まってできていることがわかりました。同じ植え込みには“つくし”が出ていました。つくし(胞子茎)の根を掘ると、側に生えていたスギナ(栄養茎)と繋がっていることがわかりました。スギナ(つくし)はシダ植物で、表面に見える六角形の袋(胞子のう床)の裏から胞子を飛ばします。次にヤハズエンドウ(カラスノエンドウ)とスズメノエンドウを比べて観察しました。ヤハズは花や葉が大きく、サヤ(果実)は熟すと真っ黒になります。一方、スズメは花の柄が長いことがわかります。
次に柿園横の草地へ移動し、オランダミミナグサとコハコベの花を比べてみました。どちらも小さな白い花で、オランダミミナグサの花弁は5枚、コハコベの花弁は10枚に見えますが、コハコベは1枚の花弁が2つに分かれて見えるだけでした。さらに、クサノオウとトウダイグサの茎を折ってみると、クサノオウからは黄色い汁が、トウダイグサからは白い汁が出てきました。どちらも有毒で、触ると皮膚がかぶれる可能性があります。ほかにも、ハルジオンとヒメジョオンのロゼット、ゲンノショウコとアメリカフウロの葉など、似た植物を比べて観察しました。
市野谷の森の中に入るところでは、ヒサカキやアオキの雄花と雌花、ウラシマソウなどを観察しました。ウラシマソウは若い株では雄ですが、栄養状態が良くなって大きくなると雌になるという性転換する植物です。花を包む苞からは釣り糸のような付属体が出ているので、浦島太郎の連想からこの名前が付けられました。
森の奥では、よく似たジャノヒゲとヤブランの根を掘って観察しました。ジャノヒゲの根の膨らんだ部分は麦門冬(ばくもんとう)という漢方薬になるそうです。ほかにも、葉の上に花が咲くハナイカダや猛毒のツクバトリカブトなども観察することができました。

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カントウタンポポとセイヨウタンポポを比べてみます

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小幡 先生とヒサカキの花を観察

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アオキの花について解説する小幡 先生

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ウラシマソウを見つけました

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地面から抜いたスギナ(栄養茎)とつくし(胞子茎)

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ヤハズエンドウ(カラスノエンドウ)

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オランダミミナグサとコハコベ

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ゲンノショウコとアメリカフウロ

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クサノオウ

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トウダイグサ

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ウラシマソウ

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ヤブランとジャノヒゲ

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ハナイカダ

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ツクバトリカブト(芽生え)